こうした現状は、「頭の固い政治家のおじさんたちが反対しているから」でしょうか。
私はそれだけとは思いません。日々、大学で若者と接している経験から、彼ら若い層にも、意外にもオールドタイプな価値観が蔓延しているのに驚かされてきたからです。
彼らは「デジタルネイティブ」と呼ばれる世代で、世界中の情報に瞬時にアクセスする手段を持っています。実際に時間さえあれば、すぐにスマホ片手にスクロールしている姿を、大学のそこかしこで目にします。しかし、そんな彼らと話してみると、特に「結婚観」や「家族観」については、驚くほど保守的な“日本的結婚観・家族観”を持っていることに気づかされます。
要するに、他人が新しい価値観を持って、それを実践しても構わない。しかし、自分は昔ながらの結婚をしたい、というのが本音です。
女子学生なら「ある程度の年収の男性と結婚して、専業主婦になりたい」、「自分も働いてもいいが、ある程度の生活の質を確保するために、男性にもそこそこの収入を望みたい」「結婚当初は賃貸でもいいが、いずれはマイホームを買って暮らしたい」「子どもは2人、なおかつペットと共に生活したい」「夫の定年退職後はあくせくせず、趣味の時間をたくさん持ちたい」。
「バリバリ働いて人生を切り拓いていきたい」という女子学生も増えていますが、大半は昭和時代に生きてきた私世代とほとんど同じ、「ザ・昭和」的結婚観を維持していることに、内心かなり驚かされてきました。
しかし、どれほど社会が変わろうと、人々が思い描く「日本人として幸せな人生の理想像」に大きな変化がないのは、いったいなぜなのか。疑問に思った私は、少々意地悪かもしれませんが、学生たちに向かって、あえてこんな言葉をぶつけてみることがあります。
「40歳以下の日本人の4分の1は一生結婚できないんだぞ」
「結婚しても、3組に1組は離婚するんだぞ」
と。しかし、彼らにとってこんな脅しは、ほとんど意味はないようです。さすがに社会学専攻の学生たちですから、こうした数字は頭では理解しています。でも、「自分はその中には入らない」と、根拠なく信じている。「自分だけは大丈夫」だと思い込んでいるのです。不安を持つようになった学生もいますが、彼らも、「婚活するなら早い方がいいですか」「離婚しない相手を見極める方法はありますか」などと質問してきます。
繰り返しますが、「ザ・昭和」な結婚観・家庭観はもはや、非現実的な虚像になりつつあります。人口動態的にも経済的にも、働き方や就労スタイル的にも、今の日本では持続不可能です。
昭和の結婚観・家庭観は、夫である男性が終身雇用を前提に、定年まで安心して仕事に従事できる環境が用意されてきたからこそ可能だった結婚スタイルでした。外で働く夫に対し、一方の妻たる女性は、夫を支え、家事・育児・子どもの教育・時には両親の介護を含め、家事全般を担う。「男女分業型夫婦」だからこそ可能だった、「ザ・昭和」な結婚スタイルだったのです。
しかし令和の今、「終身雇用」「経済成長」「人口増加」を大前提とした働き方、所得収入スタイルは、大きく崩れました。親世代にはかろうじて可能だった「結婚生活」を、現代の若者の多くは手に入れることができません。要するに、“昭和のまま”の脳内イメージと現実との大きなギャップが、日本人の「結婚」を難しくしているとも言えるのです。(抜粋)
https://news.yahoo.co.jp/articles/79389094a0fe644391974f4dd6c820d304ede7a0
引用元: ・【社会】Z世代女性「多様性の時代?でも私はある程度の年収男性と結婚して専業主婦になりたい」…驚くほど昭和な結婚観を持つも、今の日本では不可能
後は日本の風土や男女観考えないで女性の社会進出とか言う綺麗事を無敵の盾のように振りかざした連中な
昨日も平成生まれと称する国会議員が似たようなことほざいてたよ
コメント