オベリスクとは?
腸内細菌などのバクテリアとは違って、ウイルスは独自に増殖することができず代謝もしないことから、長年にわたり生物か
非生物か議論の的になっています。
https://gigazine.net/news/20240207-virus-like-entity-obelisks/
【本文】
<ヒトの大便や唾液の微生物叢のデータからウイルスとウイロイドの中間的存在が見つかった。米スタンフォード大
イワン・ゼルデフ氏らの研究チームは、この成果をなぜ有名学術誌ではなくプレプリントサーバーに投稿したのか>
「ウイルスは生物か非生物か」というテーマは、今でもたびたび論争となります。これは、ウイルスは生物と同じく
「核酸(遺伝情報)」と「タンパク質でできた外界との仕切り(ウイルスでは’殻’)」を持ちますが、生物の最小
単位である細胞よりもはるかに小さく、生物のような「自力で増殖する能力(自己複製能)」を持たないことに起因します。
文部科学省によると、理科の教科書ではウイルスを「生物と非生物の中間的な存在」と説明しているそうです。
ところが1971年、ジャガイモに生育不良を起こす病原体として「核酸はあるがウイルスよりも小さく、自己複製能を持たず、
外界との仕切りがない存在」であるウイロイドが発見されます。つまり、ウイルスよりも非生物に近い存在が見つかったということです。
さらに21世紀に入ると、「自己複製ができない細菌(生物)」や「大腸菌くらいの大きさを持つ巨大ウイルス」など、
従来の生物とウイルスの間をつなぐような中間的存在が相次いで見つかりました。そこで「ウイルスとウイロイドの中間的な
存在もあるのではないか」と予測されましたが、これまでは未確認でした。
米スタンフォード大のイワン・ゼルデフ氏らの研究チームは、ヒトの大便や唾液の微生物叢のデータからウイルスと
ウイロイドの中間的存在を発見し、「オベリスク」と命名したと発表しました。
研究成果はプレプリントサーバー(未査読論文を投稿するサーバー)の「bioRxiv」に1月21日に投稿され、世界三大
学術誌に数えられる「Nature」と「Science」が即座に記事として取り上げるなど大きな注目を集めています。
(以下略)
ニューズウィーク 2月5日
https://www.newsweekjapan.jp/akane/2024/02/post-79.php
◆ニュー速+ 記事情報提供スレ 144◆
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