例として、教員からの「男子・女子としての発言や行動を期待したり、あるいは要求したりすること」「名簿あるいは外見から推測される性別に従って呼称の使い分けをする(「~さん」「~くん」の使い分け)」や、「“今どきは『世の中には男と女しかいない』と言ってはいけないんでしたね”と、あたかも発言に気をつけているかのように装い、その実は性の多様性について暗に揶揄すること」などの発言を提示。
さらに、学生同士の会話の中でも「彼氏/彼女いないの?」「好きな男性/女性のタイプは?」「合コン行こうよ/行かないの?」「イケメンなのになんで彼女ができないの?」等、バイナリーかつ異性愛を前提とした発言や、「心が女なら自分も女子トイレに入れるよね」というなど冗談を装い、間違った情報とともに差別すること、オリエンテーションの時期の自己紹介に出身高校を含めるように設定したり、他の人の出身校情報を勝手に公開したりすることなどを指摘。
これらの言動について「無自覚であっても相手の尊厳を損なったり、重大な人権侵害に繋がったりする恐れがあります」とし、「こうした障害の事例に出会ったり、見かけたりした場合には相談窓口などを通じ、みなさんは相談に赴いたり、それを通じて意見を伝えたりして ください」と呼びかけた。
授業においては「性別でのグループ分けが不必要に行われることがないよう周知を図ります」とし、男女別の要素がある授業科目の場合には、「開設授業科目一覧の備考欄等に男女別要素があることを明記することを検討しています」と強調。
これらについては「違反」や「罰則」を想定した「規則」ではないとした上で、「この行動ガイドラインが、みなさんを萎縮させてしまい、対他的なコミュニケーションを恐れるとか、控えるとかといった方向に作用せず、性的指向と性自認の多様性について率直に語り合い、“無意識的な偏見”をお互いに自覚化し合えるような、よりよいキャンパス環境の実現につながることを祈念しています」と思いを込めた。
この取り組みに、ネット上では「多くの大学もこれに続くだろう」「広く参考になるガイドラインだと思う」「マイノリティ尊重については勿論のこと、あらゆる性自認&性的志向の人を守るための具体的なアウト行為が列挙されているの、結構すごい」「東京大学素晴らしい」と、さまざまな声が上がった。
引用元: ・東大、性的指向等に関する“画期的”ガイドライン発表「彼氏いないの?」「好きなタイプは?」などに懸念 [首都圏の虎★]
まじで世の中の役になってないよな
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