【社会】教員の性加害、させない学校作り　専門家「まずは専用の更衣室を」

奈良市内の小学校で1月、講師の男が女子児童の着替えをペン型カメラで盗撮したとして、性的姿態撮影等処罰法違反の疑いで逮捕、その後、同罪などで起訴された。教員による性加害からどうすれば子どもを守れるか。教育現場の性加害について研究する、奈良大学社会学部の今井由樹子准教授（犯罪心理学）に聞いた。　――奈良市の小学校で起きた教員の盗撮事件。容疑者は、今年度採用されたばかりの講師でした。

4月採用で盗撮容疑は10月。ペン型カメラをわざわざ用意していたとされるなど計画的で常習性が疑われる。性加害を行う人物はモンスターのように思われがちだが、どこにでもいるように見える人たちだ。逮捕されても起訴猶予や罰金刑で済むことがあり、再犯を繰り返す人も多い。学校も保護者も身近に起きうる問題としてとらえる必要がある。

――更衣中の盗撮対策は。

男女別々に専用の更衣室を設けることだ。空き教室などを更衣専用の部屋として確保し、窓には目隠しし、室内には物を置かない。女子更衣室には女性教員しか入らないこととし、部屋の利用前後は女性教員が施錠し、カギも女性が管理するくらい徹底する必要がある。

――今井さんは性加害に及んだ教員に聞き取りをしてきたそうですね。

これまで約30人に聞き取りをしてきた。相手も同意していると思い込むなど、被害者に与えた影響を真剣に考えている人があまりいなかったのが印象的だ。

続きはこちら
https://news.yahoo.co.jp/articles/0333f7ffd3f5c55fa6c4908e2763e085e3722a85