万博開催機運醸成のYouTube番組に松井一郎・横山英幸 大阪前現市長が登場
公開日:2024/02/27 05:59
2025大阪・関西万博開催に向けた機運を醸成するユーチューブ番組「くるぞ!大阪・関西万博チャンネル」がスタートし、2月19日に1回目の放送が行われた。番組のMCはジャーナリストの須田慎一郎氏、ゲストに前大阪市長の松井一郎氏と現市長の横山英幸氏を招いた。
巷でなかなか高まらない万博への期待感について、横山市長は「万博のテーマは“いのち輝く未来社会のデザイン”。再生医療や循環型社会について最先端技術で皆さんにお伝えしていきたい」とアピール。松井氏は「世界初のペット同伴可能な万博」を強調した。
東京と大阪での盛り上がりの温度差については、松井氏が1970年万博を引き合いに出し、当時も1年前の時点では「行きたい」という人は3~4割だったが、いざ開幕したら6400万人の入場者があったと指摘。横山市長は「一般イベントは514件。愛知博の2倍申し込みがきている」と明かし、両者ともに楽観的だった。
続いて松井氏が決めた2025年1月からの大阪市内路上全面禁煙がテーマに。「喫煙所の数が足りないのでは」との指摘に、横山市長が「今120カ所の新設と20カ所の改修ということで進めています」と今の取り組みを説明。民間が設置する場合には助成金を出している点、東京・千代田区との比較で300カ所必要との指摘がある点についても認識していることにも触れていた。松井氏は120カ所プラスアルファとの見解を示していた。
路上喫煙に関して須田氏が、会場内全面禁煙だったラグビーW杯の開催時に、会場の周辺では路上喫煙が横行した点に触れ、万博開催時の懸念を示した。これに対して松井氏は「会場外で(喫煙所を)準備しておかなくては」と理解を示していた。
最大の関心事は「会場建設は間に合うのか」。これについて横山市長は「アメリカ館の着工は4月で十分間に合う。各国春ごろから着工していくので多くは予定通り」としたうえで、自前のパビリオン建設だけでなく、建物を貸すタイプも含めて「130~140カ国はすでにオンスケジュール」(横山市長)と順調に進んでいることを強調していた。
能登半島地震の被災地復興を優先すべきとの声に対しては、「被災地で必要なのは復興のための土木工事。万博の土木工事はすでに終わっている」(松井氏)として、被災地の復興と万博開催準備の両立は可能との認識を示していた。
万博開催に向けて世の中を盛り上げていこうという番組だから、楽観的、ポジティブな発言が大半になるのは無理もない。とはいえ、万博開催に先行する形で市内全域の路上喫煙禁止を実施する以上、番組内でも公言していた喫煙所整備は120カ所プラスアルファにとどまらず300カ所を目指して進めていってほしいものである。
引用元: ・【日刊ゲンダイ】大阪万博を盛り上げよう!←えっ・・・!? [509689741]
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