職場のイクメンが、マイクロアグレッションの新たな標的になっていると米誌『フォーチュン』が報じている。
病気の子供の世話をする為に帰るというと「もう家に帰れるなんていいですね」と返され、
午後5時に退社すると「そうか(あなたは)野心家タイプじゃないのね」と言われる。
育児休暇制度を設ける会社も増える中、家族と過ごす時間を優先する働き盛りの男性に対して、
管理職が無神経な発言をする事例がアメリカのオフィスで複数報告されているという。“小さな攻撃”等と訳されるマイクロアグレッションには、言う側に明確な悪意はなくても、
無意識の偏見や差別が根底にあることも多い。家族との時間を優先するパパが職場で受けている
この小さな攻撃は、「これまで働くママ達が受けてきたものと似ている」と同誌は述べている。
なぜなら、性役割に関する偏見や時代遅れの考え方に起因するからだ。「年上の男性上司からが多い」が、
中には女性蔑視の荒波を乗り越えてキャリアアップをした女性リーダーからの攻撃もあるという。
「奥さんに頼めないの?」「私はいつもキャリアを第一に考えてきたけどな。それで家族は上手くいったけど」
男性が育児休暇を取得するメリットについては様々な研究が示しているが、依然として、
この種のマイクロアグレッションは“許されている差別の一形態”として存続している。
なぜ、上司らはこのような発言をしても大丈夫だと考えるのか? 同誌によれば、その理由の大部分は
「私はこうしたのだから、あなたもそうすべきだ」というバイアスに由来しているという。
たとえば、パンデミック以前から職場で男性社員が子供の試合や発表会を観にいく為に、
早退すること自体に問題はなかった。しかし、上司らの中には「自分はそんなことはしなかった」と
違和感を覚える者も少なからずいた。家族の為に躊躇なく早退する男性社員への冷笑的なコメントは、
このような感覚のズレから生じたのだと、同誌は説明している。
引用元: ・「それって奥さんに頼めないの?」 職場のイクメンを攻撃する女性上司が急増中 [675960865]
で終わり
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