【山口】消防署の先輩から「○ね」と罵声・上司は無視、パワハラと自殺の因果関係認めず…慰謝料支払いは命じる

山口県宇部市の宇部中央消防署の署員（当時27歳）が2019年に自殺したのは職場でのパワーハラスメントが原因として、両親が宇部・山陽小野田消防組合に約1億800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、山口地裁は13日、パワハラなどの違法行為があったと認定し、慰謝料200万円の支払いを命じた。パワハラと自殺の因果関係は認めなかった。両親は控訴する方針。判決によると、自殺した署員は16年頃から、職場の先輩から長時間にわたり「死ね」などと罵声を浴びせられ、上司から無視されるといったパワハラを受けた。自殺する直前にはうつ病のような精神障害が生じていた。
秋信治也裁判長は「（自殺した署員に対する）パワハラや職場環境への配慮義務違反があった」と認定。一方で、精神障害は一連の違法行為によって生じたものとは言えないとし、「自殺との因果関係は認められない」と判断した。

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