甚大な被害を受けた岩手、宮城の両県では2月時点で、身元不明の遺体が計53人に上る。「身元追跡に区切りはない」。年月の経過とともに寄せられる情報が減る中、両県警で検視に当たる捜査員は身元の特定に向け、粘りの活動を続けている。岩手県警は震災後、身元不明者の特定に向けた「身元追跡班」を設置した。昨年6月には母系の親族にまで範囲を広げて血縁関係をたどる「ミトコンドリアDNA型鑑定」を活用し、3人の特定に至った。
県内で身元が特定されていない遺体は47人。発生直後は所持品から特定に結びつく事例もあった。県警捜査1課の下野祝彰第2検視官(42)は「資料の多くは津波被害や時間の経過で入手困難となっている」と実情を語る。
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引用元: ・【東日本大震災】遺体身元特定へ、粘りの活動 不明53人、「名前返してあげたい」 震災13年、風化と闘う岩手・宮城両県警
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