【東日本大震災】原発事故で大分の特産乾シイタケに風評被害　東電認め、４億円で和解

　2011年に起きた東京電力福島第一原発の事故で特産の乾（ほし）シイタケが風評被害を受けたとして、生産量全国トップの大分県内の生産者ら約1千人が東電に損害賠償を求めた和解仲介手続き（ADR）で、県椎茸農業協同組合（大分市）は、約4億200万円で和解が成立したと発表した。国の原子力損害賠償紛争解決センターが和解案を示し、双方が受け入れた。和解は1月24日付。　同農協によると、原発事故前の06～10年度、県産の売買価格は1キロあたり平均約3700～4800円だったが、事故後の12～14年度は平均約2400～3200円まで下落。生産者らは事故前後の差額に基づき、19年7月に約26億円の損害賠償を求めて同センターにADRを申し立てた。

22年まで6回の進行協議を行い、同センターは12～14年度のうち13～14年度の2年の価格下落について、風評被害の影響を認めたという。賠償の対象は生産者966人と同農協で、生産者1人あたり40万円弱が支払われるという。

県産の乾シイタケ生産量は約770トン（22年度）で全国トップ。原発事故後は、

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