【国立国際医療研究センター研究】コーヒーの摂取量が多いとワクチン接種者の新型コロナウイルス感染症リスクが大幅に増加する

国立国際医療研究センター臨床研究センター疫学・予防研究部のZobida Islam氏らは、新型コロナウイルス（SARS-CoV-2）オミクロン株の感染が流行中の2022年にSARS-CoV-2 mRNAワクチンを接種した同センター職員2,110例を対象に、コーヒーおよび緑茶の摂取量と新型コロナウイルス感染症（COVID-19）発症リスクとの関連を検討。

その結果、コーヒー摂取量の増加に伴いCOVID-19発症リスクが有意に上昇した一方、緑茶摂取量との関連は認められなかったとJ Epidemiol（2024年2月10日オンライン版）に発表した。

https://medical-tribune.co.jp/news/2024/0306561797/

日本のワクチン接種者におけるコーヒーと緑茶の摂取は新型コロナウイルス感染症のリスクを伴う：前向き研究
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38346747/

結果: 6 か月の追跡調査中に、225 人 (10.6%) の新型コロナウイルス感染症が特定されました。予想に反して、コーヒーの摂取量の増加は、新型コロナウイルス感染症のリスクの大幅な増加と関連していた。

多変量調整後のHR（95％CI）は、1カップ/日未満、1カップ/日、2カップ/日、および 1 日あたり 3 カップ以上 (p 傾向 = 0.003)。

緑茶の摂取は、新型コロナウイルス感染症のリスクと有意な関連はありませんでした。

結論： 新型コロナウイルスワクチン接種を受けた日本の病院スタッフのコホートでは、オミクロン変異種の流行中にコーヒーの摂取量が多いと新型コロナウイルスのリスク増加と関連していた。

緑茶の消費と新型コロナウイルス感染症のリスクとの間に有意な関連があるという証拠はなかった。