また、観客による性的撮影行為だけでなく、メディアの取り上げ方にも課題は残っている。性的に見える角度や瞬間を狙って撮影したり、「美人すぎるアスリート」など過度に容姿や体型にフォーカスしたりする記事も散見されるからだ。
世界100カ国以上に写真や映像を提供する「Getty Images(ゲッティイメージズ)」は、スポーツに励む女性のビジュアル表現のガイドライン作成などを行っている。ジェンダーの問題に取り組むCreative Insights マネージャーの遠藤由理さんに聞いた。
「ゲッティでは以前から『どのように女性を適切にビジュアル化していくべきか』というテーマに取り組んできました。そのなかでスポーツにフォーカスし始めたのは2018年ごろです。昔から女性アスリートの表象にはさまざまな問題があったにも関わらず、メディア側からのアクションはされてこなかった。報道写真とクリエイティブコンテンツを扱う私たちがアプローチするべきなのではと、女子スポーツを支援する慈善団体の協力を得て、女性アスリートの表象に関わる課題への取り組みを始めました」
女性アスリートやスポーツに励む女性のリアルな姿を表現するうえで、遠藤さんは次のようにポイントをまとめている。
①ボディ・ポジティブを取り入れていますか
・・・スリムな女性ばかりではなく、さまざまな体型の女性を取り入れることで、インクルーシブな女性の姿を表現しましょう。
②多様な年齢層を反映していますか
・・・生涯スポーツへの参加を奨励し、年齢にまつわる固定概念を打ち破り、将来の世代にインスピレーションを与えるため、50代以上の世代や子どもたちの割合を増やしましょう。
③多様な女性の姿を表現していますか
・・・特定のスポーツや活動に偏ることなく、さまざまなスポーツや活動を行う女性を反映させましょう。
④さまざまなレベルのアスリートが反映されていますか
・・・プロのアスリートや、プロ以外でもスポーツを実践している個人にスポットを当て、スポーツに携わる女性の献身や功績、多様な経験を紹介しましょう。
⑤女性の真の姿や感情を捉えていますか
・・・スポーツの厳しさ、勝利する喜びなどさまざまな感情を紹介することで消費者に親近感を与えましょう。
⑥「ホリスティック・ウェルネス」が表現されていますか
・・・減量や成功に焦点を当てるだけでなく、メンタルヘルスケアやセルフケアを念頭に置いた、心身のウェルビーイングのより幅広い側面を取り入れましょう。(抜粋)
https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/a23946538e4007f3e27e27a1ecc1b7c25b6c2bf9&preview=auto
引用元: ・【社会】女性アスリートのエロ写真問題…「太った女性や50代以上の女性も見て!」
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