シンガポールは「スウィフトノミクス」と呼ばれる景気浮揚効果を今や遅しとばかりに待っている。
唯一の問題はシンガポールで3月に開催される6回の公演がアジアで少なからぬ嫉妬、さらには多少の不和を引き起こしていることだ。
タイのセター・タウィーシン首相は2月に経済フォーラムに出席した際、シンガポールがアジアの他の地域で公演を行わないことを条件に、スウィフトさんのツアーに補助金を出していたと言い、残念がった。もしその話を知っていたら、自分も補助を申し出ていただろうと同首相は話した。
「ホテル、観光業界、焼き豚の屋台にいたるまであらゆるビジネスが明らかに(スウィフトさんのコンサートを)望むだろう」と同首相は話した。
より直接的な発言をする人もいる。フィリピンの議員、ジョーイ・サルセダ氏は「われわれ(フィリピンとシンガポール)はよい友人だ。だからこうした行動はつらい」と述べた。同氏は外務省に対し、コンサートの独占開催を条件にしたとされることについてシンガポールに説明を求めるよう要請した。
以前からアジアで最も国際的な都市としての地位をシンガポールと競ってきた香港では、立法会議員の葉劉淑儀(レジーナ・イップ)氏が、スウィフトさんのようなドル箱スターを呼ぶための取り組みが不十分と市当局者を叱責した。
「今年、彼女はシンガポールに行く。われわれは機会を失った」。イップ議員は1月の聴聞会でそう述べ、政府に対し、スーパースターの公演契約に積極的に取り組むようハッパをかけた。
シンガポール政府はスウィフトさんの公演に補助金の支給を申し出たことを認めたが、規模や付帯条件の詳細は明かさなかった。文化コミュニティー青年省の広報担当者カリダ・ソ氏は「ビジネス上の秘密保持のため、詳細は話せない」と述べた。
しかしマーケティングでは、東南アジアでスウィフトさんの公演が行われるのはシンガポールだけと大々的に宣伝している。
「彼女がこのように巨大な地域を訪れて、2カ所にしか滞在しないのは少し異例だ」。音楽業界の元幹部で、アメリカン大学コゴッド・スクール・オブ・ビジネスでビジネス・エンターテインメントプログラムのアシスタントディレクターを務めるリンダ・ブロス=バウム氏はそう話した。
アジア公演に続く欧州公演では、スウィフトさんは域内の大小の都市に出向く。5月には4都市、6月にはリバプールやカーディフといった比較的規模の小さい英国の都市を含む6都市で公演を行う。
シンガポールで販売された30万枚超のチケットの多くは海外のファンが購入した。ホテルやレストランは積極的に手を打っている。シンガポールを代表する五つ星ホテルのマリーナベイ・サンズは、VIPチケット4枚が付いて、空港・ホテル間をリムジンで移動する3泊のプラン「ワイルデスト・ドリーム・パッケージ」を販売している。価格は約4万ドル(約600万円)だ。
マリーナベイ・サンズによると、同プランを購入した宿泊客の9割以上が海外客だという。旅行予約サイトのアゴダによると、昨夏のチケット販売開始以降、シンガポールの宿泊施設の検索回数は通常の160倍に急増した。
他の国が嫉妬するのも無理はない。
スウィフトさんの「エラズツアー」は、ホスピタリティー業界を新型コロナウイルス流行後の停滞から回復させようとしている都市にとって、強力なカンフル剤となっている。その効果は「スウィフトノミクス」として知られているが、専門家の中には「テイラーノミクス」と呼ぶ人もいる。
続きはソースで
引用元: ・【WSJ】テイラー・スウィフト公演、アジアで不和招く 日本とシンガポールの2カ国のみで開催 [3/4] [昆虫図鑑★]
アジア公演←すごくない
鼻が曲がっちゃうのはイヤやん
どういう訳か「なぜうちの国には来てくれない?」という声は聞いたことがないが…
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