【在日中国人】 個人登山ガイドでひと儲け…雪山の闇 経験や知識の低さが招く最悪の事態 訪日中国人に闇バイトも

免税店やドラッグストアといったかつての爆買いスポットから姿を消した訪日中国人だったが、
一方では日本人でも、その魅力に気づいていないような地方のマイナーな観光地などにも出没するようになっていた。そんな神出鬼没の彼らを相手に「小紅書」などの中国のＳＮＳで集客をしていたのが、在日中国人や留学生らによる
「運転付き個人旅行ガイド」だ。ただその実態は、単なる広範囲化した白タクなのであった。

そしてもう１つ、中国のＳＮＳで盛んに集客をしていた個人ガイド業がある。「個人登山ガイド」だ。
特に多いのが、雪山への案内を謳（うた）う投稿。中国の大手旅行会社によると、今年の春節のキーワードで上位だったのが
白銀の世界を見に行く「氷雪観光」だという。
個人登山ガイドらが催行する雪山ツアーも、訪日観光客の氷雪需要をくみ取ったものだろう。
なかには、冬季には閉山されているはずの富士山の登頂を掲げている投稿も見られた。

春節の１週間ほど前、南アルプスの登山道で山歩きをしていた４０代の男性は、
中国系個人登山ガイドによる雪山ツアーとおぼしきグループに出くわした。

「５人組の中年の男女が、登山道の分岐点に差し掛かってどちらに進むべきか迷っているようだったので、こちらから声をかけました。
山頂へと向かう道を訪ねてきたので教えたのですが、登頂を目指すには彼らはあまりに軽装でした。
そこで、彼に『アイゼンがないと登頂できませんよ』と伝えると『そうなんですか』と答えましたが、
他のメンバーには通訳せず、彼が先頭でグループを率いるかたちで５人はその場を後にしました」

未熟なガイドが率いた登山グループが雪山で遭難するという事態が起きることも、想像に難くない。

訪日中国人を待ち構えているのは、彼らにサービスを提供して報酬を得ようとする同胞たちだけではない。
中国のＳＮＳには、逆に訪日中国人に報酬を提示して「闇バイト」に誘う書き込みも見られる。

「短期滞在ビザの方限定。６時間で日当１５００元（約３万円）」

これは、チャットアプリＷｅＣｈａｔのコミュニティーに投稿されていた書き込みだ。
短期滞在ビザで訪日する外国人には、一定の条件のもとに消費税が免除される。
投稿者はおそらく転売ヤーで、短期滞在ビザで訪日した中国人の名義で高額商品を免税購入しようとしているのだ。
実際、日本滞在中にこうした闇バイトに参加し、報酬を旅費の足しにしようという人もいるようだ。

もはや訪日中国人は、気前よくお金をばら撒いてくれるだけの存在ではないのだ。　＝この項おわり

■奥窪優木
2024.2/28 15:30
https://www.zakzak.co.jp/article/20240229-BDGU7YMWHFNF5OFJ5RIDHZS5KU/

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