STSSは手足などの壊死を引き起こすことがあり、「人食いバクテリア」とも呼ばれる。致死率は3割程度とされる。
原因となるのは溶連菌だ。通常は感染しても一般的な風邪症状にとどまるが、まれに重症化してSTSSを発症する。初期の症状は咽頭痛や発熱で、組織の壊死や多臓器不全などが起こる。発症後、数十時間で死に至ることもあるという。
国内の患者は増加傾向にある。
国立感染症研究所によると、新型コロナウイルス禍で一時減少したものの、23年は現在の調査方法となった1999年以降、過去最多の941人(速報値)に上った。高齢者の患者が大半を占める。
24年も2月11日時点で290人の患者が確認され、前年同時期より186人多い。
患者の増加の背景について、菊池教授は「新型コロナの5類移行による感染対策の緩和や、海外から持ち込まれた毒性の強い株の流行が要因ではないか」と分析する。感染研によると、英国で10年代に流行した病原性や感染力の強いとされる株が、日本国内でも23年夏から増えているという。
23年は溶連菌の一種である「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」が流行した。厚労省は子どもから大人に感染するなどし、STSSを発症した患者が増えた可能性があるとみている。
溶連菌が劇症化するメカニズムは不明な点は多い。飛沫や接触によって感染するため、厚労省は「手指の消毒や咳(せき)エチケットなどの基本的な感染対策が重要だ」と注意を促している。
菊池教授によると、STSSはけがや水虫の傷口から感染したとみられる事例も少なくない。菊池教授は「足を清潔に保ち、入浴時によく観察して確認することが重要。足の腫れと40度近い高熱が同時に出た場合は、速やかに救急車を呼んでほしい」と話している。
(近藤彰俊)
日本経済新聞 2024年2月26日 5:00
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE1449C0U4A210C2000000/
引用元: ・致死率3割の劇症型溶連菌、患者最多 感染力強い株確認 [蚤の市★]
ところでワクチンってまだ副反応で40度出るの?
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