現在、日本のサウナ人口は約1700万人にも上るほど、一大ムーブメントになった。サウナの醍醐味の一つとして、水風呂に浸かった後に得られる「整う」という状態があるが、人々はより高温のサウナ、より低温の水風呂で整うことを望んでいる。そんなブームに疑問を呈すのは、温浴効果を研究し続けて25年の医師で、東京都市大学人間科学部学部長の早坂信哉教授(55)だ。(中略)
<マイルドサウナの7カ条>
●水風呂に入らない
●サウナはいちばん下の段
●50~70度が最適温度
●ミストサウナがあれば積極的に選ぶ
●サウナに入る前にシャワーで “準備体操”
●汗が出てきたら退室
●温シャワーで汗を流して外気浴
<不眠>
就寝2時間前のサウナで「深部体温」を下げる
「不眠に悩む人は、寝る1時間半から2時間前にサウナに入り、少し散歩などをして帰る『夜サウナ』がオススメです。サウナに入ってから体を冷ますと、体の奥の体温(深部体温)が下がります。同時に、脳内の温度も下がり、メラトニンという入眠ホルモンも分泌される。これによって、眠りにつきやすくなるんです。眠いときに手のひらが温かくなるのは、体温を逃がしているからなんですね」ここでも、中高年の「マイルドサウナ」が、深部体温の低下に役立つという。
「『体を冷ますなら水風呂がよいのか』と思うかもしれませんが、急激な体温の低下は逆に交感神経を刺激して、目が冴えてしまう可能性があります。なので、サウナに入った後は外気浴でほどよく体を冷ますのが効果的です。この季節なら、サウナ帰りに軽く散歩して外気温で体温を下げるのがよいでしょう」
引用元: ・サウナの正しい入り方「入る前に全裸で準備体操」「汗が出たら即退室」「水風呂は禁止」「帰宅は徒歩」 [422186189]
<高血圧>
低温サウナからの温シャワーと麦茶で血行改善血圧コントロールの基本は、「緩やかに血管を拡張させる」ことにあると早坂教授は語る。
「サウナで体が温まることで血管が拡張されますから、血流がよくなって血圧は下がります。水風呂は逆に、血管を収縮させて血圧を上げてしまうので、高血圧の人は特に危険ですね。サウナ室を出たら、温かめのシャワーを浴びて休憩する。体を冷まさないことが重要です。また、サウナ全体としての注意点でもありますが、水分をしっかりと取ることも血圧低下には重要です。
選ぶなら、ミネラル豊富な麦茶がオススメです」
<ED>
リラックス効果が男性ホルモン低下を防ぐ「マイルドサウナ」は “男性力” に悩む中高年にも効果的だ。
「EDや男性更年期障害は、中高年になり、テストステロンという男性ホルモンが低下することが原因で起こります。それを防ぐためには、なによりストレスを溜めないことが重要です。『マイルドサウナ』は、リラックス効果がありますから、こうした症状にも効果的です。好きなアロマ水でロウリュウするのもリラックス効果が期待できます。高温サウナでは精子が減るという研究結果がありますから、男性機能が気になる人には、低温サウナがオススメです」
(抜粋)
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