2024/02/20 17:05https://www.yomiuri.co.jp/national/20240218-OYT1T50092/
1999年に発生した静岡県富士市タクシー運転手強盗殺人事件の発生から18日で25年を迎えた。同日は、遺族や静岡県警捜査員らが車両発見現場で献花し、亡くなった田切忠男さん(当時66歳)の 冥福めいふく を祈った。
田切さんの妻・みよ子さん(76)は、最後に夫のために作った料理を今も食べられずにいるなど、深い悲しみの中で四半世紀を過ごしてきた。(貞広慎太朗)
18日午後、みよ子さんは県警の捜査員とともに、富士市大淵のタクシーの発見現場で手を合わせた。「せめて私が生きているうちに何とか解決してほしい」と捜査員たちに訴えた。
最愛の夫を失った悲しみは今も癒えることはない。2月は一番つらい時期だ。現場に足を運べば、やり場のない感情がこみ上げ、あふれる涙が頬を伝う。
事件当時、足元程度だった木々もすっかり高くなった。みよ子さんは「私の時間は止まったままだが、木々の高さが時間の経過を教えてくれる」と話す。
田切さんは、みよ子さんが働く喫茶店で夕食をとってから仕事に行くのが日課だった。あの日は、焼きなす、カレイの煮付けなどを作ってあげた。
好きだったコーヒーを飲み終えると、客の分も合わせてカップを洗ったという。みよ子さんが初めてのことに驚き、「どうしたの」と聞き、「おれは優しいからね」と笑ったのが最後の会話になった。
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引用元: ・なすとカレイの夕食後に食器洗って「おれは優しい」言い残し…タクシー運転手強殺25年、妻は今も最後のメニュー食べられず
ウーバーに押し切られそうだが
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