石狩管内当別町の北海道医療大は2028年、プロ野球北海道日本ハムの新球場を核とする「北海道ボールパークFビレッジ」(BP、北広島市)に移転する。 少子化に伴う学生確保に苦慮していた大学運営者の学校法人東日本学園と、BPを「街」に発展させたいファイターズスポーツ&エンターテイメント(FSE)の思惑が一致して移転が実現した。
札幌にキャンパス移転で志願者倍増? 道内私大の戦略とは
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/976566
「発展性や学生生活の利便性から北広島に決めた」と話す東日本学園理事長の鈴木英二さん(舘山国敏撮影)
「18歳人口が急激に下がっている」。同法人理事長の鈴木英二さん(70)は人口の予測グラフを毎年見て、危機感を募らせていた。
将来の学生確保に向けた一番の課題は、JR札幌駅から列車で約40分かかる交通アクセスだった。外部調査機関に委託し、20年度の入試で道医療大を受験しなかった300人に理由を尋ねると、「自宅から通学できない」「通学に便利な土地じゃない」と指摘する回答が3割に上った。
鈴木さんは22年8月から23年11月まで、理事と将来の大学運営に向けた勉強会を5回開催。浮上したのが移転案だった。新札幌や真駒内など札幌市内も検討したが、敷地を確保できる北広島市に的を絞った。
一方、FSEの事業統轄本部長を務める前沢賢さん(49)はBPの構想を描き始めた当初から、教育機関のある街づくりが念頭にあった。「多くの人にとって第2の場所である学校と会社、病院はそろえたかった。学生が増えれば、アルバイトの雇用と活気も生まれる」と思っていた。
23年1月、鈴木さんが移転を持ちかける形で2人は初めて会い、本格的に協議を始めた。「誰とやるか」にこだわってきた前沢さんは「大学からこのままじゃだめという思いが伝わった」と明かす。大学側の思いは、日ハム球団の本拠地移転を構想していた当時の自分の心境に似ていた。
他の教育機関からも問い合わせはあったが、前沢さんは「大学病院も来れば、BPの可能性が広がる。一番良い相手だった」と振り返る。BP内では24年6月にメディカルモールと、シニア向け賃貸マンションの開設を予定する。
道医療大は25年4月の新キャンパス着工に向け、今年春に基本計画を策定する。
(略)
※全文はソースで
引用元: ・北海道医療大、なぜボールパークに移転 理事長らの思惑は? [少考さん★]
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