調査対象者は、25歳から64歳までの総数1万305人。既婚者数6325人、独身者数3980人となり、回答は調査会社のネットモニターを用いています。内訳は男性が5204人で、女性が5101人。さらに年齢別に分けると25~34歳が2154人、35~44歳が2607人、45~54歳が3030人、55~64歳が2514人という構成になります(日本学術振興会科学研究費による研究/研究代表者・山田昌弘 課題番号20H01581)。
この調査結果を詳細に述べると、それだけで一つの学術書になってしまいますので、本稿では基本的な事例に絞り込んでお伝えしたいと思います。
「一緒に楽しむ共通の趣味を持っている」という夫婦は、55~64歳の男女共に4割強、25~34歳では6割強という結果が出ました。案外、「趣味で結びついた夫婦」が多いことに気づかされます。調査からはわかりませんが、若い人は趣味が合う人を選んで結婚した人が多いと思われますし、年齢が高い夫婦は、結婚後どちらかの趣味に合わせたというケースが多いと思われます。逆に「趣味が重ならない」夫婦は、二人でいる時に楽しむことがあるのか、新たな興味がそそられるところです。
■「週に数回程度しか夫婦で話さない」人が全体の3割
「毎日夕食を一緒に食べる」はどうか。こちらは、やはり働き盛りの中年世代(30~40代)は4割から5割程度で、高齢世代(50~60代)では6割程度と増えています。仕事で忙しい世代は、外食率も高まり、反対に定年退職が近づくシニア層になると、夫婦一緒に食事をする機会が増えるということでしょう。
ただ、注目すべきは「夕食を一緒に食べるのが、月に数回以下」の人たちが、全体で10%も存在することです。「一年で全くない」という人も3%存在します。母親であれば、夫と夕食を共にせずとも子どもと食べているケースも多いでしょう。ですが、それなら夫は1年365日、誰と食べているのでしょうか。ふと考えてしまいます。
食事といえば会話の時間です。「日常会話を毎日交わしている」夫婦は、全体の68%程度。一方、「週に数回程度」が21%、「月に数回以下」が8%もいるというのは、日本特有の夫婦像だと感じました。この項目もまた、ならば彼らは誰と日常会話を交わしているのか、気になるところです。しかも「週に数回程度しか夫婦で話さない」人が全体の3割近くになるのは、夫婦とは親密なパートナーシップとは言い切れない現実の様相を示唆しています。
言葉と同様に少ないのが「性関係」です。「毎日」は1%、「週に数回」が3%、「週に一回程度」が6%で、合計1割。残り9割は週一回もない。「セックスレス」にカウントされる「月一回未満」(28%)と「全くない」(41%)を合わせて7割という結果となりました。特に55~64歳の高齢夫婦の「性関係が全くない」が男性51%、女性66%です。一方、25~34歳でも男性10%、女性15%、35~44歳では男性24%、女性33%が、「性関係が全くない」状態で、こちらは予想より多かったです。こうしてみると、「結婚」しても、子どもが生まれるかどうかはまた別問題という現実を、少子化対策関係者もより意識すべきではないでしょうか。
言葉による愛情や、肉体的愛情に至る前に、そもそも相手に好意的感情を抱いて結婚生活を営んでいるかという疑問もあります。ネット空間では特に、配偶者に対する悪口が跋扈(ばっこ)しているのも事実です。
「相手にときめきやドキドキを感じますか」という問いに対し、「よくある」は4%、「時々ある」が14%、「たまにある」が29%で、「全くない」が53%という結果になりました。より詳細を見てみると、「よくある」で一番多かったのが、25~34歳の男性で11%でした。
反対に、「相手にときめきを全く感じない」トップは、55~64歳の女性で、74%という結果になりました。要するに若い世代は、パートナーに対してある程度ときめきやドキドキを感じやすいが、高齢夫婦(特に女性)は、好意よりも倦怠(けんたい)・嫌悪感の方を強く抱いているということです。ちなみに、「一緒にいるとイライラするか」の問いで、45~55歳の女性が「よくイライラする」「時々イライラする」を合わせて、40%に達していました。(抜粋)
https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/b81296b09946f6cdbb35b8a78c2dc483c2c41387&preview=auto
引用元: ・【調査】日本人、なんと夫婦の7割がセックスレス…「夫にイライラする」妻もかなり多い
結婚した時からそう
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