親に発達障がいがあり、仕事が長続きしない、無計画に妊娠してしまうといったことから、貧困に陥ってしまうケースも少なくない。
「親が経済的に安定して、子ども食堂を卒業していただくことが願いですが、私がスタートしてから6年間ずっと生活保護を受けながら来られている親子もいます。親に生きる力を身につけていただかないと、貧困から一生抜け出せなくなります」(南谷さん)
今は運営上の問題も山積みで、「この先続けていけるかはわからない」と南谷さんは不安をもらす。
「食材費や光熱費は、荒川区や団体からの助成金や寄付で賄っています。多いときには1日50食を作っており、寄付でいただいた食材を皆さんに渡すオペレーションも必要です。圧倒的に労力が足りていないのですが、毎回、手伝ってくださる方を探すのも大変。さらに助成金には透明性が求められるので収支報告の業務も発生し、休む暇がありません」(南谷さん)
親から身の上について相談されたり、依存されたりすることもあるが、南谷さんはカウンセラーではない。子ども食堂はただ食事を提供すればいいわけではなく、心身共に負担の大きい業務のため、「もうやめよう」と思ったことが何度もあるという。
「子ども食堂に期待が寄せられていますが、はたして食事を提供するだけで子どもの人生が変わるのか疑問に思うこともあります。具体的な目標や成果もないので、スタッフがモチベーションを保つのも大変です。子どもたちの教育だけでなく、親の再教育の必要を感じることも多々あり、行政や専門家につなぐことも行わなければなりません」(南谷さん)
それでもなんとか続けてきた原動力は子どもたちからの「おいしい!」という声にほかならない。
引用元: ・【こども食堂】彼氏を連れてくる母親も…運営者語る子ども食堂の実態「いつまでできるか」
厳しいようだけど持続可能でないね
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