佐賀競馬場(佐賀県鳥栖市)で11日、現役を退いた競走馬の将来を考える「引退競走馬支援推進デー」が開かれる。
日本中央競馬会(JRA)で活躍した調教師や、引退馬のセカンドキャリアを模索する県内の男性らによるパネルディスカッションなどを通じ、支援策や課題を探る。(鹿子木清照)
国内では年間約7700頭が競走馬になり、多くは引退後、殺処分の対象になっている。
佐賀県競馬組合によると、昨年、佐賀競馬場でのレースに出走後、登録抹消した馬は436頭。このうち320頭が殺処分されたり病気などで死んだりしたという。
同組合の生駒健一郎総括監(55)は、支援推進デーの目的について「引退馬のセカンドキャリアに関する理解を深め、1頭でも多く穏やかな余生を過ごせるようにしたい。そのきっかけ作りになれば」と話す。
パネルディスカッションでは、JRAの調教師だった角居勝彦さん(59)や、騎手として活躍した佐藤哲三さん(53)、同県江北町で引退競走馬の居場所作りに力を注ぐ一般社団法人「CLUB RIO」代表理事・永松良太さん(43)ら6人が参加する。
角居さんは、一般財団法人「ホースコミュニティ」(滋賀県栗東市)の代表理事で、馬を介して障害者と健常者が触れ合うノーマライゼーションの実現などをめざしており、「引退競走馬のセカンドキャリアについて、競馬場が取り組むところに大きな意味がある」と歓迎。
永松さんは「引退競走馬の『余生』に配慮した企画に感謝したい。競馬界にとっても新たなファン獲得に向けた意義深い一歩。全国的に広げてほしい」と期待を込めていた。
パネルディスカッションは正午から。様子は動画投稿サイトのユーチューブでも配信する。引退競走馬の支援団体名を冠したレースも行う。
引用元: ・【競馬】年間7700頭が競走馬になり、引退したら殺処分 佐賀競馬も436頭のうち320頭が殺処分や病死 セカンドキャリア支援策考える [冬月記者★]
馬刺
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