※ソースに動画あり福岡県粕屋町で高校生2人が飲酒運転の車にはねられ、死亡した事故から9日で13年。
飲酒運転はなくなるどころか、近年増加傾向にあります。
撲滅を目指して活動を続ける遺族は、飲酒していると車を運転できなくなる装置の義務化に向けて動き始めています。
■「息子さんが事故にあいました。即死です」
仏壇の前で手を合わせる山本美也子さん(55)。13年前、飲酒運転の車に当時高校1年だった息子・寛大さんの命を奪われました。
山本さん「13年たって悲しみとかは変わらないですけど、いろんな皆さんに支えてもらって、毎日笑顔で頑張ることができているのはありがたいなと思っています」
自分のように悲しむ遺族を増やしたくない。美也子さんは事故の直後から、遺族としての思いを全国各地で訴え続けてきました。
山本さん「息子さんが事故にあいました。即死ですって。きょうは母ちゃんの方が朝早くから家を出るよって言いました。顔も見ませんでした、声も聞きませんでした、
それが最後の別れになるなんて」
「思いやりで社会を変える」という言葉を大切にしながら活動を続け、講演の回数は1300回を超えました。
山本さん「福岡県から飲酒運転をゼロにしたい」
しかし、美也子さんの訴えはなかなか届かず、今年も飲酒運転が後を絶ちません。
■同じ消防本部で“飲酒運転”の疑いが相次いだ
柳川市消防本部の会見「大変申し訳ございませんでした」
先月18日、飲酒運転の疑いで柳川市消防本部の消防士が逮捕されました。
逮捕を受け、「全職員で飲酒を自粛する」と言い切ったわずか2週間後、同じ消防本部で別の消防士が逮捕される信じられない事態に…。
柳川市消防本部「守られませんでしたので、延長して再度、本日から1か月間、3月6日まで全職員の一切の飲酒を自粛することといたします」
そして先月29日には大牟田市の交差点で、原付バイクと飲酒運転の車が衝突し、原付バイクに乗っていた高校生の山下和真さんが死亡。
前途ある若者の未来が断たれる悲劇が再び起きてしまったのです。
■2021年を底に再び“増加傾向”
福岡県内の飲酒運転の検挙件数は海の中道大橋で幼い子供3人が犠牲となった飲酒事故が起きた2006年以降激減。
その後は下げ止まりの状態が続いたものの、2021年を底にして再び増加傾向に転じています。
減らない飲酒運転に、活動を続ける美也子さんの心境にも変化がありました。
山本さん「“思いやりで社会を変える”が大きなテーマでした。その中でやはり限界があるんですよ。もっと物理的に何かいい解決策がないかと思った時に
アルコールインターロックというものが昔からあることは知っていました」
アルコールインターロックとは、お酒を飲んで車を運転しようとするとエンジンがかからなくなる装置です。
RKB若松康志「エンジンをかけようとすると、エンジンがかかりません」
北米やオーストラリアなどでは飲酒運転で検挙された人を対象に装着が義務づけられていますが、日本では義務化されていません。
装置を製造している企業によりますと、一部の運送業者などで導入されていますが、一般の車への普及は進んでいないということです。
※略
美也子さんも動き出しています。去年6月、斉藤鉄夫国土交通大臣に飲酒運転の検挙者を対象としたアルコールインターロックの装着を義務化するよう陳情しました。
去年12月には、車を使う事業者に対し、業務前のアルコールチェックが義務化されるなど、飲酒運転を失くす取り組みは少しずつ進んでいます。
しかし、撲滅にはほど遠いのが現状です。
山本さん「飲酒運転で被害が出ている間、私たちはもっともっと頑張らないといけないなって思うんですよね。
1人ではできないのでたくさんのみなさんの力をお借りしながら、できることは何でもやろうと思っています」
飲酒運転がなくなるその日まで・・・・美也子さんの訴えは続きます。
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引用元: ・「息子さんが事故に、即死です」無念の遺族は“運転できなくなる装置”の義務化を目指す…撲滅どころか“増加傾向”の飲酒運転 [ごまカンパチ★]
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